Googleドライブファイルストームは不具合だらけで使えない? | G Suite × 情シスあるある

先日の投稿「Googleドライブはファイルサーバとして使えるか? | G Suite × 情シスあるある」の関連として、Googleドライブファイルストリームをエンドユーザーにトライアル展開した際の課題について紹介します。

Googleドライブファイルストリームとは

GoogleドライブファイルストリームはGoogleドライブのファイルとパソコンのローカルドライブを同期させるソフトです。

Image from UMZUZU

正確には同期ではなく、“ストリーミング”しているらしいのですが、ユーザーにはほとんど同期のように見えるので同期と説明しています。

「Googleドライブ」アプリの法人利用版後継

かつては同様のソフトとして「Googleドライブ」というソフトがありました(正確にはGoogleドライブ for Windowsと、Googleドライブ for Macの2種類)。

Googleドライブは2018年5月12日をもって利用できなくなりました

後継ソフトとして下記の2種類があります。

  • 法人利用(G Suite)・・・Googleドライブファイルストリーム
  • 個人利用・・・バックアップと同期(Backup and Sync)

今回は法人利用のGoogleドライブファイルストリームについて説明します。

ネットワークドライブ (G:)がそのままGoogleドライブになる

Googleドライブファイルストリームの利用はとてもシンプルで、ソフトをダウンロードしてインストールし、初回起動時にGoogleアカウントでログインするだけです。

そうすると、ネットワークドライブ(G:)にGoogleドライブがマウントされます。

Image by The Exchange – Klein ISD

Googleドライブファイルストリームのメリットは?

ファイルストリームを使うと何が良いのでしょうか?

最大のメリットは慣れ親しんだエクスプローラ(Macの場合はFinder)の操作性でGoogleドライブのファイルを扱えることです。

他にも(設定すれば)オフラインでGoogleドライブのファイルを参照できますが、ほとんど使われないでしょう。

さて、いよいよ実際に使った場合の課題について紹介します。

こんな不具合が出ました

まず最初に断っておくと、(スピードは決して早くないが)ちゃんとGoogleは対応してくれます。

ただし不具合の量が多すぎた。これは失敗作といっていいソフト。

文句を言う人

具体的な不具合は下記の通りです。

  • Windowsのシャットダウンが異常に遅い(10分ほどかかる)
  • 特定フォルダに対し複数人で同期がおかしくなり、再ログインしないと復旧しない
  • Windows7(32bit)での動作もサポートも不安定

より詳細な事象について紹介します。

Windowsのシャットダウンが異常に遅い(10分ほどかかる)

この不具合には苦しめられました。具体的な事象は下記の通りです。

  1. (Googleドライブファイルストリームを起動したまま)シャットダウンを行う
  2. ログオフしていますという画面が10分ほど表示されたままとなる
  3. 10分後何事もなかったようにログオフ→シャットダウンが実行される

これがGoogleドライブファイルストリームをインストールしているPC全台で発生します。ただし自社特有の事象で、Windowsドメインから除外すると再現しなくなります。

自社特有の原因を突き止めようと、ログを取ろうにもPCのシャットダウン中なのでどのツールも落ちちゃうんですよね。

結局原因は正確には判りませんでしたが、Gドライブのアンマウントにエラーが発生し、タイムアウトが起きていると推測しています。

特定フォルダに対し複数人で同期がおかしくなり、再ログインしないと復旧しない

これは頻度は高くありませんでしたが発生すると大変困りました。事象は下記の通りです。

  1. 特定フォルダに対して、ローカルに保存したファイルのアップロードが行われにくくなる
  2. Chromeでアップロードしたファイルも特定フォルダ内のみ同期が行われなくなる
  3. ユーザーによってこの症状の度合いは異なる

簡単に表現すると、「特定フォルダだけユーザごとにローカルのファイルの同期状態がバラバラ」ということです。

原因は不正なキャッシュがサーバ側に溜まってしまうことであり、改善にはGoogleドライブファイルストリームの再ログインだけで良いのですが、この事象の最もやっかいな点は、

管理者にとって事象の発生範囲や改善はユーザーのローカルドライブを目視で確認しないとわからない

というところです。つまりもっと広範囲で起きていても気がつく術がないということです。

Windows7(32bit)での動作もサポートも不安定

まず”サポートも不安定”ということについて触れておきましょう。

一時期、Googleの公式サイトでWindows7は64bitのみサポートするという記載がされていました(英語サイトも同様)

なんの予告もなくいきなり”64bitのみ”ということになったのでGoogleサポートにクレームをいれたら、2ヶ月位経って「記載間違いでした」とあっさり現在の記載になりました。

そんなWindows7の32bitですが、Googleがこっそりサポートを切りたいということがよく分かるくらい不具合がよくおきました。

  • 0KBのファイルが作成されて開けない
  • PC起動後、3~4時間経ってようやくGoogleドライブファイルストリームが起動する
  • 手動終了すると次回は自動起動しない
  • プロキシに不具合があるとか出て同期できない
  • ファイルストリームのアイコンが消える

結論。クラウドファイルストレージはブラウザで使うべし

課題の対応を通じて感じたのは、ただエクスプローラで使いたいということだけのためになぜこんな対応をしないといけないのだろう、ということです。

結局クラウドファイルストレージはブラウザで使うことに最適化されているので、無理をしてエクスプローラでの操作に順応しようとするとこういう事が起きるのだと思います。

いったんこういったツールを展開してしまうとユーザも甘えてしまうので、「GoogleドライブはChromeブラウザでだけ使えるもの」として展開したほうが良かったなと思う現在です。