AWSにしてよかったこと、わるかったこと|情シスあるある

今回は先日紹介した「大企業にクラウド(AWS)を導入するとき経営陣をどう説得する? 」の結果、AWSを導入して良かったところ、わるかったところをそれぞれ実経験を元に紹介します。

全体としてはよかった

最初に結論を言うと、

AWSにしてよかったことの方が遥かに多いです。

情シス部内でも一部反対派はいますが、9割は肯定派だと感じています。
では個別に紹介します。

よかったこと

まずは良かったことを記載します。

はやい

AWSの紹介でも散々言われている通り、速さは圧倒的です。具体的には下記のタスクのスピード感がまるで違います。

  1. サーバのサイジング
  2. 構築費の見積もり
  3. ランニングコストの見積もり

1は予めEC2でモデルが決まっているので、簡単に選ぶことができます。あとで変えられることも決定スピードを上げる要因です。

2は一般的なEC2構築ならテンプレート化できているので、概算で台あたり○十万で見積もれます。

3はAWSが見積もりツールを提供しているので、それにバッファをかけるだけで簡単にはじき出せます。

つまり、インフラベンダに依頼しなくても自分で1時間くらいかければ概算見積もりが作れてしまうところが魅力です。

やすい

こちらは問答無用です。

クラウドに慣れてくると仮想サーバ(IaaS)ではなく、プラットフォーム(PaaS)にしてコストを下げられることに気が付きます。(WindowsServerライセンスのムダに気づく)

こうなると物理サーバはもう買えないです。

牛丼

うまい?

クラウド独自の機能を使えることがAWSの魅力ですが、いまだ使いこなしているとは言えません。

前項の通り、仮想サーバ(EC2)関連のサービスだけを使っている内は、旨さをかみしめていない気がします。

リージョンやAZを活用した容易なDR対策もまだ未着手です。

わるかったこと

私は決してAWSからお金をもらっているわけではないので、ちゃんと悪いところも紹介します。

障害の予知も原因究明も不可

事前に分かっていたけど一番微妙なのがコレ。

予兆無くサービスがおかしくなり、RDPもPINGも繋がらなくなります。結局管理コンソールからシャットダウン→起動すると、何事も無かったかのように動作します。

OSのログを見ても何の痕跡も残っていません。

原因が分からないまま数日モヤモヤします。

2週間くらいするとインフラベンダから、下記の連絡があります。

EC2のホストの一部でNIC障害があった。再起動することで他の正常なホストに移動できた

AWSで何ががおきると、原因究明は後回し。とりあえず再起動して治ったら儲けもの。みたいな感覚になります。
頻度としては決して多くは無いですが、AWSで障害はおこるもの、として捉えておいたほうが良いです。

予兆無く繋がらなくなる

テスト環境は意外に作りづらい

これは会社によりますが、

テスト環境は簡単な操作で作れます。ただ、テスト環境用に支払うコストが簡単に承認されない

ということが起きています。

物理サーバやVM環境では「今は使ってないサーバ」というのが一定ありましたが、AWSは「すぐやめられる」ので、「すぐに無くなってしまう」のがマイナス面に働いています。

検証環境用の予算を別に持っておくという事が正攻法ですが、真っ先に削られちゃうんですよね・・・

スキルが無くても構築できることがリスクに

インフラの知識が無くても、ベンダに「他と同じで・・・」って頼むとできてしまうEC2環境。

スキルが無いばかりにベンダのミスや怠慢を見逃す事で、致命的な設定ミスや、一括したポリシー適用ができないなど様々な問題が顕在化してきています。

対策としては、必ず識者をレビューに入れること。EC2設計および監視をテンプレート化することを行っています。

以上、AWSのよいところ、わるいところでした。