社内SEがこう言えばクラウド(AWS)反対勢力を説得できる! | 情シスあるある

先日の投稿「大企業にクラウド(AWS)を導入するとき経営陣をどう説得する? 」ではクラウド(AWS)導入に関する説明ロジックについて紹介しました。

今回はロジックでは説明できない感情面での対応について紹介します。

社内のクラウド抵抗勢力

クラウドを導入する時に説得するのは経営層だけではありません。他部門からも反対の声が上がりました。具体例は下記の通りです。

投資管理部門VS情シス

こちらは明確に反対とは言いませんでしたが、社内処理をどうするかモメた例です。

システムやソフトウェアは資産として計上しますが、AWSでは設置場所が明記できないのです。

最初は「関東某所」と書いて申請をあげたら「ふざけるな!」って怒られました。
「どこにあるのかわかりませんなんてモノを資産として計上できるか!」って思いっきり感情論です。

紆余曲折あり、設置場所は本社ビルになりました、(NW的に最も近いとか苦しい理由付け)

法務VS情シス

最も抵抗したのは法務です。

もしこれからクラウド(AWS)を導入する場合は、カスタマーアグリーメントに対し、法務の契約書チェックを早めにかけておくことをオススメします。

なぜかというと、日本の商習慣になれていると、とてつもなく上から目線の契約だからです。

ここで法務の責任者が「絶対契約は許可できない!」と息巻いてきました。

敗れた契約書

SaaS難けりゃクラウド全体まで憎い

この責任者は過去の情シスの対応を根に持っていました。

GSuite(旧Google Apps)の導入の際、きちんとした法務の契約書チェックを通しておらず、とても容認できない契約状態になっていたからです。

具体的には情報漏えい時の保障を一切しない点です。なので今後のクラウドの契約も「絶対にその条件を飲ませるべきだ!」と敵対心剥き出しで挑んできました。

リスクはコスト比較して判断するしかない

先日の投稿の通り、結局は法務責任者の意見は取り入れたうえで、リスクとコストダウンを提示して経営層に判断してもらいました。

立場上、反対せざるを得ない人からの意見は一度テーブルに乗せて、上位者に判断してもらうしかないです。

とても勉強になりました。

「なんとなく不安」の源泉

上記のように反対する要素が明確な場合は対処がしやすいですが、最もやっかいなのが「本当に大丈夫?」という得体の知れない不安を取り除くことです。

目に見えないから不安

私には到底理解できませんが、目に見えること(または信頼のおける部下が確認したこと)を重視する人がいます。

百聞は一見にしかず。まず見て確認しろ。という人には、クラウドは拒絶されます。

データセンターはどんなに頼んでも、どこにあるかすら教えてくれないからです。

こういう人には下記の対応をしました。

  • あなたの預金は銀行のどの金庫にあるか知ってますか?金庫を見たことがありますか?
  • 銀行にはシステム利用の基準(FISC)があり、クラウドはその基準に対応できています。
  • 銀行でもクラウドを使っている事例があります。
  • あなたの預金は知らず知らずのうちにクラウドで管理されています。それでも見えないと不安ですか

どの方も「えっ!そうなの!どの銀行」って反応が返ってくるのが面白いですけどね。

海外の企業だから不安

下手にグローバル化している企業でありがちかもしれませんが、

海外の企業はビジネスに徹するから、融通が効かない。日本企業と契約する選択肢はないのか

という意見が経営層からかなり出ます。

これはシェアとコストを示して、国内ベンダは選択肢に無いことを示すしかないです。

クラウドはライフラインと同じ

感覚的な不安に最も効くのは、

クラウドは電気やガス・水道といったインフラと同じ。
電気がどこで作られてるのかなんて全く知らずに使っている。
停電したら損害賠償なんてしないでしょう?
嫌なら自家発電すれば?ってスタンスですよね。

これが最も効きましたね。

電気

以上です。