50分手伝うだけで1食タダ。「本当のまかない」が食べれる食堂

先日ひさしぶりにTVをゆっくり見ました。

NHKのニュースウォッチ9で面白い飲食店が紹介されていて

衝撃をうけたので紹介したいと思います。

ニートでも学生でも「ただめし」が食える

飲食店としてどうというところを書く前に、

一番目を引いたのが、このただめしという仕組み。

店内で50分働くと、「ただめし券」がもらえて、1食分のまかないが食べられます。

テレビでは、学生や休職中の男性が利用していました。

利用していた学生のコメント、

「手伝えば、ただでごはんが食べられるのはありがたいことだと思う。」

これ以上の素直な気持ちはないですね。

顧客の「外食したいけどお金が(もったい)ない」という課題を解決しています。

お金がなくなったらお客さんじゃない、は嫌だ

ただめしを提供する理由について、オーナーの上記のコメントが印象的でした。

ある時、Aさんがお金がなくなってしまった。そうすると、もうあなたはお金を持っていないから食堂に来ないでくださいと言わなければいけない。
私はそれがいやで、お金がなくなった客とも縁を切りたくないのが、いちばん大きな理由。

考え方自体は飲食店をやったりしていれば、まぁ当然な気持ちかもしれませんが、

普通コレを実現したいと思わないですよね。

お金がない人にサービスを提供するなんて不可能、だという思考停止が存在している

ことに気が付かされます。

オーナーの「縁を大事にしたい」という課題を解決しています。

従業員の人件費というネックを逆手に取る

飲食店にとっては、ピークタイムに対応するための人件費が大きなコストになります。

バイトに50分で時給900円を支払うよりも、

原価が900円以下のまかないを提供する方がコスト削減できます。

ただ、これで黒字を出し続けるには緻密な原価計算が必要とのこと。

店舗の経営側の課題もひとつ解決しています。

メニューは日替わり定食と「あつらえ」のみ

未来食堂は基本的に日替わり定食しかないです。

仕組みは未来食堂サイトにある下記のマンガが最も判りやすいです。

Image by 未来食堂

よく見てください。

ご要望に合わせて、おかずを提案させてもらいます。

って書いてあります。

今まで、定食屋でそんなことされたことないですよね?

家庭でのご飯に限りなく近いかたちで、食事ができます。

お客さんのニーズも満たした上で、

今日そこにある原材料だけで満足してもらえる

ということが出来ています。

店長は元エンジニア

Photo by フランチャイズ比較.net

オーナーである 小林せかい(本名)さんは、

東京工業大学の数学科卒→日本IBM→クックパッドでエンジニアとして合計6年勤務

1年半の間に6件ほどの飲食店でアルバイトを経験し、

この未来食堂をオープンしました。

15歳の頃にすでに飲食店をやると決めていたそうです。

ただめし券をプレゼントする

最も素晴らしいと思ったのがコレです。

ただめし券を知らない人にプレゼントできるんです。

Photo by 福山の村上栄二です

自分の労働で知らない人に1食プレゼントできるんですね。

せっかく働いたのに、他の人にあげちゃうなんて、なんで?

って思う人はいるかもしれません。

でも、父や母は、あなたのために、働いたお金で、何の見返りも求めず、食事を提供してくれます

私も父になった今は気持ちがわかります。

誰かのために働くという喜び

食事というのは判りやすい例だと思いますが、

人は本来「誰かのために働く」ということが好きなはずです。

Image by NHK ニュースウォッチ9

ただ大企業にいたりすると、

「会社のため」という得体のしれないもののために働き、

モチベーションを失うことがあります。

ここではそれができることが素晴らしいとおもいました。

感じたこと 〜まとめ〜

今回の件で衝撃に残ったことを自身へのリマインドとしてまとめます。

  • 労働力はお金で買う必要はない
  • 誰かのために働く、「誰か」を見えやすくする
  • 家庭で当たり前に行われていることを家庭外でサービスする
  • 人の縁にこだわる人の周りには、縁ができる

定食屋という形態以外で同じようなことができると思います。

考えてみます。